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2013年9月16日月曜日

Parrot ASTEROID Smartのレビューなど

ASTEROID Smartを使用しはじめてそろそろ一ヶ月が経ち、ある程度長所短所もみえてきた感があります。
要望もいただいてるのでここで現時点でのレビューなどを。

起動
通電して10秒で画面点灯、起動まで十秒でしょうか。特に長いとは感じないが、Androidが起動してからも裏ではいろんな処理がおこなわれてるので落ち着くまでは環境にもよる。
オーディオ再生目的のUSBストレージを接続している場合、そちらの認識は起動してからの読み込み待ちになるのですぐには再生できない。

終了
中華車載Android等だと終了処理がうまくいかない場合があるとかも耳にしたけど、こちらの機種は問題無く終了画面に移行してから電源が落ちます。というか実際は多少の内部バッテリーを備えているのか数分~数十分のあいだはまずスリープ状態に移行し、その後終了処理がおこなわれる模様?ですのでちょっとコンビニ寄ってまた戻ってきたときとかはすぐに使えます。

操作性
本体左側に操作キーが縦にならんでいるが、物理キーではなくタッチ式でフィードバックは無い。なので運転中の操作にはかなり注意を払う必要がある。
音量操作も「音量表示キー」を押してスライドバーを表示させ、さらにそれを左右にスライドさせて調整という手順なので頻繁におこなう操作としてはこの仕組みは低評価。ただしそれはメーカー側も把握してるようで、最初から用意されているMusicアプリはそのあたりの操作に工夫がみられる(詳細は後に)。
タッチキー位置が左側だけど、日本車で使うには右側のほうが若干使いやすかったかと。
タッチパネル感度は良好でバグ等の不満はみられず。数点のマルチタッチにも対応しているみたい。
レスポンスに関しては、800Mhz OMAP CPU・512MB RAMということで今では相当に貧弱な部類。とはいえAndroidも2.3.7なので特別重いという感じはしなかった。

音楽アプリ
標準でインストールされている音楽アプリだけど、これは一応操作に気を使っているようで上下のスワイプ操作で音量コントロール・左右のスワイプ操作で曲の順送り/逆送り操作に対応しています。運転中によくおこなう操作なのでこちらは便利ですね。
本体に挿入されるSDカードが/sdcardとして認識されるのでそちらにMP3等を入れておけば再生可能、FLACとかでもOKだったかな。さらにUSBストレージを接続すればその中の音楽ファイルも再生できます。プレイリストは非対応。
ちなみにOSが2.3.7な為USBホスト機能はないので普通にAsteroidからUSBの内部を参照することはできないけど、このアプリからはメディアファイルは参照できるみたい。ただしくmount処理をおこなえば直接参照もできるようです。※参考
イコライザーやバスブースト・音量バランスの調整がそれなりに細かく可能。ただ当方の環境では音量バランスの調整をおこなうとリアスピーカーの音量が極端に下がる症状が。不具合なのか配線時のミスなのかは不明。
FMの視聴も可能で日本の周波数帯に対応している模様。
不具合?としては、他の音楽アプリ(Google Play Music・XiiaLive等)を再生すると、その後何故かこちらの標準音楽アプリの再生ができなくなってしまう。
また本体通電後、FMを自動的に再生する場合もあれば何も再生されない場合もありそのあたりの動作もよくわからない。

アプリ
Google Play Musicアプリによるクラウドの音楽再生は問題無く可能だった。XiiaLiveなんかも動作良好。
ただ画面のレイアウトなんかはフォントを大きく表示する設定なせいかたまにバランスが悪いときもあり。
GoogleMapsは最新のものはOS的に未対応なのでVer6.xを使用。ただスマートフォン等ではヘッドアップ(自分の向いている方向を上に)表示はできたと思ったけどAsteroid上ではノースアップか任意回転しかできなかった。

動画再生
480pでキツい720pは無理、という書き込みを海外フォーラムでみかけてたけど解像度よりはビットレートの影響のほうが大きいのかな。手持ちの動画をちょっと試してみたところビットレートが低かったのか480pでもスムーズ、720pのはカクついてたけど再生可能でした。
音楽ファイルと違ってUSBメモリに入れてる分は直接再生できずSDカードに入れておく必要あり。ただ個体差なのか私のはカードの抜き差しが結構固くて億劫。

操作性の改善
運転中に操作する際にキー位置の確認が必要なのは危なっかしいので、私は LMT Launcher を導入して改善しようかと。
PIE機能にソフトキー操作や曲スキップ等を割り当て、ISASやジェスチャーにも音量操作等を割り当てればそれなりにブラインド操作が可能かと。ただISAS機能を使うにあたってタッチポジションの設定がまだ上手くいってなかったり曲スキップのキーバインドを割り当ててたのがうまく動作したりしなかったりで、まだ最適な設定値をみつけれてない状態。思い通りに動けばかなり便利だと思うんですけどね。

以下LMT Launcherの設定、参考に

★SetInputDevice設定は1

キー割り当て
KEYCODE_VOLUME_UP, 24
KEYCODE_VOLUME_DOWN, 25
KEYCODE_MEDIA_NEXT, 87
KEYCODE_MEDIA_PREVIOUS, 88

またホームアプリはADW.Launcherに替えました。

ネット接続
ネットに繋がってないとね。手軽なのはモバイルルーターやスマートフォンテザリングなのかな。私は楽天ブロードバンドLTEエントリープラスプランにUSBドングルを使って接続をこころみました。動作確認がとれてなかったもののLTE対応でオークションで安かったL-02Cを試してみたけどこれはどうも使えないみたい。残念。なのでLTEに対応してないけど動作確認とれてるHUAWEI E1750を注文しました。安いところだと送料込みで$20くらい

統括
今となっては低スペックな性能ではあるけども、処理が遅くてストレスということもないです。速くもないけどね。非常に多くのことができる反面、快適に使おうと思うならそれなりに工夫が必要かと。
ただアレもコレもと色々なアプリを多く導入していると動作が重くなる場合もあるしそれなりに厳選したほうがいいでしょう。ちなみに本体内蔵ストレージは1GBでOSの占有域等引いたユーザーエリアの残りは初期状態で200MB程度なのであまり余裕はありません。SDカードにある程度移すなりで対処するのがいいかと。
面白い端末ではあるけどやはり人を選びますね。ハードもソフトも若干古いのでアプリによっては対応していなかったりOSの制限で使えない機能もあったりで。
多少の不便さは自分で改善して使いやすくしていける方にならおすすめできるのではないでしょうか

以下スクリーンショットを載せておきます